市川市   京成バス、女性運転士の在籍人数が50名を突破—女性比率3.4%

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京成バス、女性運転士の在籍人数が50名を突破—女性比率3.4%

京成バス(本社:千葉県市川市)は、6月30日現在の女性運転士在籍人数が51名、全運転士1510名に対する女性比率が3.4%になったと発表した。日本バス協会「平成29年度版日本のバス事業と日本バス協会の概要」の2015年度統計によると、全国平均は1.7%だ。

京成バスでは、「女性活躍推進法」に基づく一般事業主行動計画の中で、2016~2018年度の間、「女性運転士(パート含む)を毎年12名以上採用し、2018年度の年間採用者に占める女性運転士の比率を10%以上とする」という目標を掲げている。

これに基づき、女性専用の休憩所やロッカールーム、仮眠用ベッドの設置を進めるなど、女性運転士が働きやすい職場環境を構築してきた。その結果、2017年度の年間採用者に占める女性運転士は12名に到達し、在籍人数は取組みを始める前(2013年度末)の22名から、51名になった。

京成バスが推進する「女性運転士が気持ちよく働ける職場づくり」について

(1)女性運転士専用路線(2015年2月から)……船橋駅北口~行田団地~船橋法典駅を結ぶ「行田団地線」を、「女性運転士専用路線」とした(船橋新京成バスと共同運行、京成バス運行便のみ対象)。このほかにも女性運転士がメインとなって担当する路線がある。

(2)育児短時間ダイヤ制度(2017年1月から)……3歳に満たない子を養育する運転士、男女ともに対象。申し出に応じて、所定労働時間を5時間45分以上6時間以内とし、午前8時から午後6時の範囲内で出退勤が完結する「育児短時間ダイヤ」を割当てる。

(3)マタニティ休職制度(2018年1月から)……本人の願い出により、産前休暇前日までの間を休職することができる。流産リスクの高い妊娠6週目以降の希望する日から利用可能。

(4)子の看護のための休務における積立年休の使用(2018年4月から)……失効した年次有給休暇を1日単位で使用できる。

(5)施設の改良……各営業所にある女性専用休憩室に加え、出先車庫においても女性専用の休憩室設置やトイレの再整備(ウォシュレット付きトイレや音姫の設置)など、女性運転士増加に向けて施設の改良を進めている。

(6)オートマチック車の導入……マニュアルトランスミッション車に不慣れな人でも運転しやすいオートマチック車の導入を進めている。一般路線バスでは場合約44%がオートマチック車となった(2018年5月31日時点)。高速バスでもオートマチック車の導入を推進していく。